ご挨拶

当院は2013年12月6日に開院し、おかげさまで10年以上が経ちました。これまで地域の皆様に支えていただきながら、年齢や病気の種類を問わず、医療のことでお困りの際に寄り添い、力になれるよう努めてまいりました。スタッフ(看護師、事務、臨床検査技師、心理士、管理栄養士)も方針をよく理解してくれ、以前よりもきめ細かく、安心して受診いただける体制が整ってきたと感じています。

開院当時は「2025年問題」が大きな話題となり、高齢化社会への対応が社会全体の課題とされていました。現在はさらに「2040年問題」と呼ばれる時代を迎えつつあり、認知症を含む高齢者の医療や介護のニーズがますます増えていくと予測されています。実際、開業当初から診ている患者様も高齢となられ、日々の診療の中でも介護や生活に関するご相談が増えていることを実感しています。

このような社会の変化を踏まえ、厚生労働省が進める「かかりつけ医」の役割は今後ますます大切になります。病気の治療だけでなく、予防や介護、生活のことまで気軽に相談できる存在として、地域の皆様を支えていくことが求められています。当院も、介護や訪問看護、行政の方々と連携を深め、安心して暮らせる地域づくりに貢献していきたいと考えています。

私自身も、浦和医師会やさいたま市での介護認定審査、地域の研修会や交流会などを通じて、多職種の方々と協力しながら地域医療に携わってきました。これからも「医療と介護をつなぐ架け橋」として、皆様のお役に立てるよう努力を続けてまいります。

どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

院長 遠藤光洋
院長 遠藤光洋

院長紹介

プロフィール

1971年
東京生まれ
1996年
京都大学理学部卒業
1996年~1997年
朝日新聞社にて新聞記者として勤務
2005年
東京医科歯科大学医学部卒業
2007年
あおぞら診療所新松戸
2011年
あおぞら診療所新松戸 院長
2013年12月
そら内科クリニック開設
2015年11月
医療法人化 医療法人社団 青洋会
日本在宅医学会 認定専門医

著書など

在宅医療×感染症 在宅医療での感染症にどのような特徴があるかを解説。
在宅医療×感染症

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これまでの医療活動

私はこれまで、千葉県松戸市において、内科および在宅医療に従事してまいりました。在宅医療という領域については、ご存じない方もいらっしゃると思いますので簡単にご紹介させていただきます。

在宅医療とは、歩行が困難になったり認知症になることなどにより、通院を続けることが難しい患者様に対し、医師が直接お宅に往診する、という診療をいいます。このような診療スタイルの需要は、年々高くなっています。背景には、社会の高齢化の進行があります。認知症や脳梗塞後遺症、パーキンソン病、肺気腫といった重度の治療のため、病院や診療所に通院しなければならない患者様が、年々増加しています。もちろん通院が可能であれば、通院を継続することになるのですが、中には、筋力低下や骨折などをきっかけに歩行が難しくなるなど、通院ができなくなり、往診を依頼せざるを得ないケースが多々あるのです。私は、このような患者様を対象とした在宅医療に従事してまいりました。

同時に、みさと健和病院(埼玉県三郷市)において、一般の内科外来にも従事してまいりました。私が対応させていただいた患者様の特徴としては、高血圧や脂質異常症、糖尿病、骨粗鬆症など、多岐にわたるものでした。さらに、脳梗塞後遺症、パーキンソン病、認知症の症状悪化の予防が必要な方、認知症に伴う精神症状のコントロールが必要な方など、神経内科領域の疾患を抱える患者様も多くいらっしゃいました。

患者様がかかえる疾患は、神経内科に限らず多岐にわたるものであり、地域の皆様への医療貢献のあり方として、神経内科領域も含め、幅広い疾患にまず当院で対応させていただき、高度な専門性が必要な場合は、その時期を適切に判断し、地域の他の先生方にご紹介させていただくというスタイルで、皆様のご安心の一助になれればと思っております。また、在宅医療に従事してきた経験を活かし、患者様のみならず、ご家族のお気持ちや、今後の介護のご不安に対応できるように努力させていただきたいと思っております。