訪問診療について
当院では外来診療に加えて訪問診療を行っております。
開設以来多くの患者様の訪問診療を行ってまいりました。現在主に訪問診療を行っている対象は、当院の外来かかりつけの方で通院が困難となった患者様です。訪問診療に対応できる人数に限りがあるため、元々かかりつけの患者様を優先的にご案内していますが、これまで当院におかかりでなくてもご近所にお住まいの方で訪問診療が必要になった場合には、状況によってお受けしておりますので一度ご相談ください。
当院の訪問診療のスケジュールについて
月2回以上、基本的に水曜日の12:30~15:00の間に往診させて頂きます。
(患者様の病状により、定期訪問日以外に往診をすることもありえます。)
- Q.在宅医療ではどのような事ができるのでしょうか?
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A.在宅にて対応できることは主に以下のものになります。
医師による診察、処方、点滴、注射、中心静脈栄養管理・胃瘻などの経管栄養、ワクチンの接種
尿カテーテル管理、人工肛門(ストーマ)管理、在宅酸素管理、終末期やお看取りの対応
各種検査(血液、尿、便、感染症の検査)、主治医意見書の作成、入院や検査が必要になった時の紹介状の作成
- Q.普段は通院していますが、緊急時のみ往診はしていただけますか?
- A.緊急時のみの往診対応は基本的には行っておりません。当院の外来や救急指定の病院の受診をお願いします。
- Q.費用はいくらぐらいかかるのですか?
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A.訪問診療は「健康保険適応」ですので、健康保険の自己負担金が費用としてかかります。
月2回の往診で1割負担の患者さんの場合、月額の自己負担金は約7,000円~ となります。
また、院外処方のため、お薬の費用は別途必要です
その他、定期訪問日以外や夜間・休日などに、往診をした場合には別途診療費がかかります。
- Q.一人暮らしでも在宅医療を受けられますか?
- A.可能です。介護保険をはじめ医療・介護・福祉の制度を使い、訪問看護やヘルパーなどをうまく組み合わせて一人暮らしでも在宅で療養できる環境を整えることができます。まずは当院またはケアマネジャーさんにご相談ください。
- Q.在宅医療の場合、お薬は持ってきてもらえるのですか?
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A.在宅医療で処方されたお薬を受け取る方法は大まかに分けて2通りあります。
- 診療時にお渡しする処方箋をご家族などが薬局へ持参してお薬を受け取る方法
- 「在宅訪問薬剤管理」を利用して、薬剤師が自宅や施設にお薬を届けたり管理や相談対応をしたりする方法(一回につき数百円の自己負担があります)
- Q.診察時には、毎回、家族が立ち会う必要はありますか?
- A.ご自身で病状のお話ができる場合は必ずしも毎回ご家族の同席はなくても大丈夫です。医師から大切なお話をするときなどは事前にお知らせしますのでご同席ください。
- Q.容体が悪化した場合に、希望する病院へ入院することはできますか?
- A.できるだけご希望の病院に入院できる様に調整していますが、状況によって叶わない時もあります。 患者様ご本人やご家族と一緒に最善の方法を考えていきたいと思っています。
- Q.自宅や施設でお看取りをしていただくことはできますか?
- A.可能です。住み慣れたご自宅や施設で安心して最期を迎えられるようにサポートさせていただきます。
- Q.夜間・休日に状態が悪くなったときはどうすればいいのですか?
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A.訪問日以外に状態悪化や体調が悪くなった場合に備えて、訪問診療導入時に緊急時の連絡先をお渡していますが、訪問看護を利用している場合は、まず訪問看護ステーションへ連絡してください。
訪問看護師からの報告内容から医師が判断し、必要に応じて看護師や医師が緊急訪問させて頂きます。