ご挨拶
開院当時は「2025年問題」が大きな話題となり、高齢化社会への対応が社会全体の課題とされていました。現在はさらに「2040年問題」と呼ばれる時代を迎えつつあり、認知症を含む高齢者の医療や介護のニーズがますます増えていくと予測されています。実際、開業当初から診ている患者様も高齢となられ、日々の診療の中でも介護や生活に関するご相談が増えていることを実感しています。
このような社会の変化を踏まえ、厚生労働省が進める「かかりつけ医」の役割は今後ますます大切になります。病気の治療だけでなく、予防や介護、生活のことまで気軽に相談できる存在として、地域の皆様を支えていくことが求められています。当院も、介護や訪問看護、行政の方々と連携を深め、安心して暮らせる地域づくりに貢献していきたいと考えています。
私自身も、浦和医師会やさいたま市での介護認定審査、地域の研修会や交流会などを通じて、多職種の方々と協力しながら地域医療に携わってきました。これからも「医療と介護をつなぐ架け橋」として、皆様のお役に立てるよう努力を続けてまいります。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

院長紹介
プロフィール
- 1971年
- 東京生まれ
- 1996年
- 京都大学理学部卒業
- 1996年~1997年
- 朝日新聞社にて新聞記者として勤務
- 2005年
- 東京医科歯科大学医学部卒業
- 2007年
- あおぞら診療所新松戸
- 2011年
- あおぞら診療所新松戸 院長
- 2013年12月
- そら内科クリニック開設
- 2015年11月
-
医療法人化 医療法人社団 青洋会
日本在宅医学会 認定専門医
著書など

これまでの医療活動
在宅医療とは、歩行が困難になったり認知症になることなどにより、通院を続けることが難しい患者様に対し、医師が直接お宅に往診する、という診療をいいます。このような診療スタイルの需要は、年々高くなっています。背景には、社会の高齢化の進行があります。認知症や脳梗塞後遺症、パーキンソン病、肺気腫といった重度の治療のため、病院や診療所に通院しなければならない患者様が、年々増加しています。もちろん通院が可能であれば、通院を継続することになるのですが、中には、筋力低下や骨折などをきっかけに歩行が難しくなるなど、通院ができなくなり、往診を依頼せざるを得ないケースが多々あるのです。私は、このような患者様を対象とした在宅医療に従事してまいりました。
同時に、みさと健和病院(埼玉県三郷市)において、一般の内科外来にも従事してまいりました。私が対応させていただいた患者様の特徴としては、高血圧や脂質異常症、糖尿病、骨粗鬆症など、多岐にわたるものでした。さらに、脳梗塞後遺症、パーキンソン病、認知症の症状悪化の予防が必要な方、認知症に伴う精神症状のコントロールが必要な方など、神経内科領域の疾患を抱える患者様も多くいらっしゃいました。
患者様がかかえる疾患は、神経内科に限らず多岐にわたるものであり、地域の皆様への医療貢献のあり方として、神経内科領域も含め、幅広い疾患にまず当院で対応させていただき、高度な専門性が必要な場合は、その時期を適切に判断し、地域の他の先生方にご紹介させていただくというスタイルで、皆様のご安心の一助になれればと思っております。また、在宅医療に従事してきた経験を活かし、患者様のみならず、ご家族のお気持ちや、今後の介護のご不安に対応できるように努力させていただきたいと思っております。